夫婦の食卓+2

【夫】
夫の夕食

「マカロニ・アラビアータ」「サラダ」
インターネット開通。
私はインターネットに常時接続していないと手足と口が震えてくる病気なので、この一週間は死ぬかと思いました。しかしネットにつながったからと言って何を閲覧するかと言えば、くだらない遊びの情報ばかりです。
やはり人間には遊びが必要なのですね。（開き直り）

【妻】
「でも思ってたよりはさっさと片付いてきてるよ。」
が口癖になる。
口に出していうと「そうか？」と夫さんにいわれるので、口にはしない。それが夫婦の機微。

【夫】
せっかく我が家が引越をしたというのに、梅雨入りとか台風とかかなわんな。
と思ったんですけど、よく考えたら、もし一週間ずれていたら梅雨入りと台風の当日に引越をしていた危険もあったわけです。そう考えると運が良かったというべき。

【妻】
食材の見通しがちょこっとだけよくなったので、箱を詰め替え中身を整理。
フォーとビーフンとブンとセンレクとセンヤイと…なんか太さのちがう麺がやたらといろいろ出てくる。（太さのちがうパスタもやたらと出てくる）なんか、すみません。
しょうがないので夜は「フォーガー」と「サラダ」
今日は「ブン」と「フォーガーの素」「チリソース」が片付いてきましたよ。

【夫】
旧居はなかなかオールドタイプなアパートでしたので、いろいろ不自由も多かったのですが、引っ越した新居はそれと比べるとかなりの進歩です。
今日はH君に「新居では風呂が自動化されていて、定量のお湯がたまると自動的に止まるんだぜ」と自慢したら、「いまどきあたりまえですよ。いつの時代の人ですか？」と馬鹿にされた。そうなん？

【妻】
お風呂もガスコンロもトイレも機能がいっぱいついてて、ボタンもいっぱいついてます。取扱説明書が手放せません。
ダンボールで足の踏み場もありませんが、とりあえず手をつけたのは「取扱説明書のファイリング」です。
夜は「ひつまぶし」「のりの味噌汁」「長いもの浸し」「タコの酢の物」「煮浸し」
「ひつまぶしの素」と「乾燥あおさ」「たこやきのタコ」が片付きましたよ。

【夫】
家具屋やホームセンターで買い物して、帰り道。
雨降ってたんですけど、妻が水たまりに盛大に足を突っ込みました。
それを馬鹿にしてへらへら笑っていたら、自分は滑って転んでしたたかに尻を打ちました。
いてぇ。
ガラスものとか持っていたんですが、割れなくてよかった。
普通に道で滑って転んだのなんて、十年ぶりです。
それもこれもすべて引越のせいです。

【妻】
気に入った家具屋があるのですが、若干遠い。
どのくらい遠いかというと、片道一時間半かかる。
一時間半かけて行って、買ったのはランチョンマットとランタン。あとまな板。
結局色々そろえたのは、帰りによった近くのホームセンター。
夜は「たこ焼」と「もやしサラダ」
今日は「たこ焼粉」と「青海苔の予備」「マヨネーズ」と「ソース」が片付きました。順調です。（妻調べ）

【夫】
妻から粉ものの在庫を消費せよとの指令が下っているので、「春雨サラダ」「玉ねぎスープ」「牛肉の残り」
荷物はまだジャングル状態ですが、料理したり洗濯したり掃除したりは一通りできるようになりました。文化的な生活です。
とはいうものの、四日目ですがまだ全然片付いていません。写真は文化的な台所の様子。

【妻】
早く新しいきれいなお家に住みたいな～
と取るものもとりあえず引っ越してしまったので、棚がない。
今まではフリーラックにだましだましうまいことなんとか詰め込んでいたのですが、フリーラックは捨ててしまったし。
見苦しいとラックを捨てたら、ダンボールあふれるもっと見苦しいことに。

【夫】
・下着を詰め込んだ段ボール箱を発掘したので、ギリギリだった下着の在庫に余裕がうまれた。
・妻がモップを買ってきたので、掃除をした。
・おやつにスルメを食べたら、新居が三日目にしてスルメ臭くなった。
・引越の片付けて、まっさらな壁紙にばんばん傷がつく。
・ネットがつながっていないので、メールをすべて携帯に転送する設定にしておいたら、迷惑メールがひっきりなしに携帯に転送されて難儀する。

【妻】
今回のおうちは前面フローリングのバリアフリー。
今回の目標は持続的な、環境に配慮した省エネライフ。
掃除機から箒とモップ。こまめな消灯。脱テレビ。
まずはモップを買って帰宅。
夜は「トマトの冷製パスタ」「蒸し鶏のサラダ」
本日の食べるお片づけは「カッペリーニ」と「オリーブ油」

【夫】
引越とは、しばらく段ボールの海で漂流するということです。
食事は、波間を漂ってくるできあいの何かを食べます。
しかしうちの妻はこの状況で、料理をしました。すごい意地だと思います。
ただ、箸とかふきんとかの入っている段ボールのありかがわからないのは詰めの甘いところだと思います。
かくいう私も、「すぐ使うもの」というラベルの貼ってある段ボール箱を開けたらぬいぐるみとかポリパテとか入っていました。引っ越し作業の混乱ぶりがうかがえます。

【妻】
「冷しゃぶサラダ」「牛丼」「卵サラダ」
台所いっぱいのダンボール。我が家のあふれる荷物の中で、食材が結構な量を占めることが今回の引っ越しで判明いたしました。
で、「しまう」「つかう」の両サイドから攻めていこうかと思います。
今回の使うの成果は「醤油の予備」「春雨」「ドレッシング」「ごま」

【夫】
本日引越です。
ですが、私は学校に行きます。某先生の授業のアシストがあるので。
妻が、私が不在の日に引越をスケジュールしたわけです。
私が「僕がいなくても大丈夫なの？たいへんでしょ？」と尋ねると、
妻は「えっ？」と言いました。
そういうやつです。
学校から帰ってきたら、家がもぬけのからでした。間違えました。こっちは古いアパートでした。
新しいマンションに行くと、段ボールの海でした。ちょっと片付けて、食事スペースを確保してから食事買い出し。
妻とスーパーで買い食いなんて、八年以上の結婚生活で二回目くらいです。

【妻】
昨日鍵をもらって、今日は午前中に鍵付け替えてもらい、鍵付け替えてもらってる間にささっと掃除して、午後引っ越し。
古いアパートも引っ越し直前はダンボールに埋め尽くされていましたが、新しいマンションもすでにダンボールに埋め尽くされています。
これからやっているのでしょうか。

【夫】
本日、新居のカギをもらってきました（妻が）。
しかし、明日引越だというのに、荷物がまったくまとまっていないために、相当焦っています（妻が）。
というか引越の時って、すべての荷物を段ボールに入れてゆくために、段ボールが邪魔になってしまいモノを片付けられないし、モノを片付けられないから段ボールが展開できないし……という脱出不能な構造矛盾に陥ります（妻が）。
鍋は、うまい。

【妻】
もらっておいたダンボールをささっと開き、ガム手でぺぺっととめ、中にささっと詰め込んで、ピピッと口とじ、できたら積み上げ。
結構手早くできてると思うんだけど、つめてもつめても、なくならんのよね～荷物の山が。
体力と時間が続くまで荷詰めしたんですが、食器棚を丸々残して脱落。

【夫】
夫の夕食

とうとう妻が、夫の夕食を指定しはじめた。冷蔵庫の中身を効率よく整理するための強権である。どうもチョリソーとピーマンを片付けてほしいらしい。
というわけで、「スパゲッティ・アラビアータ」「サラダ」。
トマトピューレ使ったので楽にできたぜ。

【妻】
永遠に片付かない気がしてまいりました。
使ってしまいたい食材を使うために新しい食材を買い足さなければならないパラドックス。