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【夫】
カレーを食べながら、こう考えた。肉を入れれば灰汁が立つ。ルーに水させばゆるすぎる。 具が多ければ窮屈だ。とかく、カレーは作りにくい。
親譲りのカレー好きで子供の時から損ばかりしている。大学校にいる時分カレールー二袋からカレーを作って一週間ほどカレーを食べたことがある。
なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかもしれぬ。別段深いコクでもない。
… というわけで、 カレーを粉から作りたい。だが作り方がいまいち(というかまるっきり)わからない。なので、妻に少しだけ教えてもらいながら作ることにした。(というかまるっきり)
めざすは、夫が一人でつくるオリジナルなスーパーカレー!
さくせんは「とろみだいじに」「しはんのカレールーつかうな」「つまにまかせろ」 |

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1.
ざいりょう が あらわれた!
おっとはようすをみている。
おっとのこうげき!
おっとはこむぎこをシェイクした。
しかし なにもおこらなかった。
妻「遊んでないで、タマネギを適量スライスしなさい。」
おっとはこんらんしている! |
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2.
妻「あんたはタマネギのスライスもできんのか!」
夫「むー。できんことはないが、どう切るのが正解かいまいち自信が無い」
妻「最初半分にこう切って、こっちからこう切ったらスライスじゃろがい」
初手から妻が手を出し、『夫一人でつくるカレー』じゃなくなった。 まあいい。 |
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3.
事前の作戦に基づき、 にんじんをすりおろす妻。夫が所望するのはとてもとろっとしたカレー。なので、大きい具だと合わない。よって具はすりおろす、と妻が言った。夫が、そんなもんか、と言った。
夫がぼけっとしていると、材料などをどんどん準備する妻。
夫が一人で作るカレー
↓
妻が手を出したカレー
↓
妻がメインで作るカレー
↓
妻がカレーを作っている間、夫がうろちょろする
(なにをやっても結局こうなる。 ) |
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4.
タマネギと小麦粉とスパイス各種を炒め、とにかくかきまわす夫。
夫「へぇ〜。カレーって、粉から作ると、タマネギはあめ色じゃないし、小麦粉はダマだらけだし、鍋はもう焦げてるし、いろいろ普段のカレーと違うね〜。」
妻「全て失敗だ。あんたが悪い。」
夫「… 」
妻「もう一度言う。あんたが悪い。」
なんかもう絶望的になってきた。 |
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5.
とりあえず水を入れて煮始める。
だいたいスパイス系を全部入れたところで味見をする。
なんだか全然カレーの味がしない。 特徴としては、
1. 辛くない
2. シャリシャリする(すりおろしたジャガイモを大量に入れたため)
3. コリアンダーの匂いしかしない
4. コクがない
カレーというよりは、「コリアンダーマッシュポテト煮」だ。 |
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6.
妻の顔色が変わる。栄養士の魂に火がついたようだ。おもむろに鷹の爪を炒め始める。「辛味を油に移して、それを投与する」そうだ。
結果、 「コリアンダーマッシュポテト煮」から「辛いコリアンダーマッシュポテト煮」に昇格。おお。カレーへの道は近い。
夫の提案その1、『市販のカレールーを山ほどいれてごまかす』その2、『市販のカレー粉を山ほど入れてごまかす』その3『ガスの元栓をしめて、うどんを食べに行く』
全て即時却下される。
妻、醤油、ソース、スパイス等を難しい顔をしながら入れる。夫、飽きてamazonめぐりを始める。めぼしいものがなかったので戻って味見をすると、おお!「辛いコリアンダーマッシュポテト煮ちょっとこってり」に変わっている!
で、あきらめて肉を入れ、30分程煮詰める。 |
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7.
食す。
なんと驚いたことに、カレーになっている!
ちょっとご都合主義のマンガのようだが、前半の味とはまるっきり違うのです。
おそらく、「肉をいれて煮た」「煮詰めた」「コーヒーの粉を入れた」のが原因かと思われます。
すげえ。
ちょっとシャリシャリするが、カレーの味がするし、辛いし、コクもある。
うどんを食べに行かなくて良かった。 |
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【夫】
最後に飛躍的に改善されたとは言え、やはり今回の私とカレーの対決は、私の大敗と言ってよいでしょう。次回の指針としては、
1.ジャガイモをすりおろさない(シャリシャリ感対策)
2.カレー粉を変える(コリアンダーの匂い対策)
3.コーヒーを入れる
4.辛いスパイスを多めに入れる
5.なるべく妻に頼らない
でいきます。
夫 VS カレー 第二回戦は、そのうちやります。そのうちっていつさ!そのうちはそのうちです。 |
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